人喰い熊の恐怖
里に出没する熊が増えてきた今だから読んでおきたい一冊。
熊に襲われて怪我した人、亡くなった人の報道をきくと怖いと思う気持ちと、なかなか共存は難しいことを実感する。
過去に六人もの人が犠牲になった熊の事件があった。
この事件を描いたのが熊嵐だ。
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北海道で起きた事件、もちろんヒグマによるものだ。
本州の月の輪熊と比べると、体長は大きいものだと倍ぐらいあるものもいるらしい。
新しく開拓された小さな集落で6人もの人が犠牲になった。
すべて女性。
なぜ女性ばかり狙うのか?
まだ電気もろくに無かった時代の暗闇におそってくる巨大なヒグマの恐怖、想像してみて欲しい。
どこに逃げたらいいのか、どこに隠れればいいのか、この恐怖から逃れるには熊のを退治するしかない。
しかし、たのみの警察も、いつもは鉄砲自慢してた男衆も巨大な熊を目の当たりにして、怖じ気付くは鉄砲は日頃の手入れを怠っていたため肝心なときに不発、とたよりにならない。
もうあの男に頼むしかない、嫌われものだが熊の狩りには手練れの猟師。
この老練な猟師は巨大な羆を倒せるだろうか。
この実話は小説よりも怖いが、読み始めると一気に読めてしまうくらい引き込まれる。
現代でも十分に起こり得る。
自分の身におこったら、と考えると恐怖以外のなにものでもないだろう。
本州にはヒグマはいないが、月の輪熊でも十分に怖い。
熊に襲われた事件は毎年多数報告されてる。
熊との共存はなかなか難しいようだ。
あなたなら熊に遭遇したらどうしますか?
遭遇した時の対処法は書いてないが、へたなホラー小説よりは十分に怖い。