銀河鉄道の夜と宮沢賢治
こんにちは
大荒れの天気もやっと落ち着いた。
1月とは思えないくらいに気温は高い、温暖化のせいなんだろうね。
過ごしやすいことは過ごしやすいんだけどね。
地球ば滅亡か人類滅亡するのか。
銀河鉄道999のような汽車があれば住みたい星に行けるのにね。
突然だけど銀河鉄道999って何故SLなんだろうね。
SLのほうが電車よりロマンがあるからかな。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜でジョバンニとカンパネルラが乗ってるのは電車のようだ。
ストーリーの中でジョバンニが「この汽車石炭をたいていないねえ。」と言っている。
それに対してカンパネルラが「アルコールか電気だろう。」と返しているところから
宮沢賢治が描いてる列車は花巻電鉄、通称「花電」らしい。
↓花巻電鉄(幅がかなり狭い)
確かに見た目、雰囲気からしても電車よりはSLのほうがファンタジックな感じがする
かも。
煙を吹き出し蒸気を吐き出して胸に響くなんとなく哀愁のある警笛を鳴らしながら走
る姿は、時代や次元を飛び越えた異世界的な感じがする。
しかし賢治はあえて電車を描いた、賢治の時代は電車はまだ出始めの新しい乗り物。
鉄道好きの賢治は新しい物に対しても興味を持ち夢を見ていたのではないだろうか。
未来に電車は星々を旅できる乗り物になるのではないかと、遠い未来を夢見ていたの
かもしれない。
因みに、この銀河鉄道の夜の電車には、あの豪華客船の乗船客ではないかと思われる
人々が乗ってくる。
「あなた方はどちらからいらっしゃったのですか…」の質問に青年が「いえ、氷山に
ぶつかって船が沈みましてね…」という会話がでてくる。
そう、豪華客船タイタニック号の乗船客である。
多分、賢治は当時最新で不沈船と言われたタイタニック号の沈没で大勢の人々が亡く
なった事に衝撃を受けたに違いない。
そして、どうしてもこの電車に乗せてあげたかったのだろう。
視点を変えて読んでみるとまた、違う楽しみ方ができる。
銀河鉄道の夜という題名は知っていても、読んだことのない人もいると思う。
読んだことのある人も視点を変えて読んでみると、何か発見があるかもしれない。
方言を使っていて読み難い作品も多々あるけど、わざわざ方言を使って書いた作品には
方言でしか描けないその物語の背景があるのだろう。
賢治の書いた作品は、詩「雨にも負けず」の気持ちがベースになっている。
そんな気がする。
賢治の自分以外の人を優先する気持ちを感じながら、また賢治の作品を読んでみよ
うと思う。きっと物語をもっと身近に感じることができると思う。